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個展「内外」へのご来場、ありがとうございました

 

 こんばんは。西荻窪のギャラリー壽庵さんでの個展「内外」を無事に終えました。

 

 ご来場いただきました皆さま、お支えくださいました皆さまに御礼申し上げます。ありがとうございました。


六つ目編みの小籠。野に晒された民具を意識して。竹工芸家 初田徹 作
六つ目編みの小籠。野に晒された民具を意識して。竹工芸家 初田徹 作

古人の鉈痕が残る煤竹花入にブラックベリーの実を。竹工芸家 初田徹 作
古人の鉈痕が残る煤竹花入にブラックベリーの実を。竹工芸家 初田徹 作

 実際の場所において展示をすることについて、これまで抱くことのなかった迷いを、今年は抱えることになりました。それは今後もしばらくつづくと思われます。今年の前半の展示では、ひたすらに延期という形をとりました。必要な判断だったと考えると同時に、ある意味では問題を先延ばしにしていたようにも思います。

 

 このたび実際に展示をしてみたことで、避けていた問題と対峙することができたという点で、解決にはならずとも何らかの手がかりとして意義のある十日間だったと、個人的に振り返って感じているところです。

 

 最後に、今回の展示にあたって記した一文を、あらためて下に記し、御礼のご挨拶とさせていただきます。

 

 

 

内と外、境界の在り処に喜憂する昨今です。

陰陽、黒白、明滅の両極に姿をあらわす美を

あわいに見いだし捕まえる。形にする。

内外の狭間に、あなたは何を見つけましたか。

 

 

 

 ご来場、ありがとうございました。