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おなじ年数を経ても煤竹の色にはこれだけ違いがあります

 

 並んだ煤竹、どれも同い年の同じ竹です。おそらく江戸時代に建てられた茅葺き屋根の家で、一本の竹として屋根を支え、囲炉裏の上で同じ年月を過ごし、煤竹となりました。

 

 こうして眺めると、色味がまったく異なりますね。


古材の煤竹、同じ竹を節ごとに切って
古材の煤竹、同じ竹を節ごとに切って

古材の煤竹、同じ竹を節ごとに切って
古材の煤竹、同じ竹を節ごとに切って

古材の煤竹、同じ竹を節ごとに切って
古材の煤竹、同じ竹を節ごとに切って

 同じ年数を同じ場所で過ごしても、煙の当たり方、風の抜け方といった、ほんの小さな違いを二百年積み重ねることで、これだけの差が生まれます。

 

 どの色、どの形も愛おしいもの。

 

 茶杓になり、竹花入になり、そして菓子切りになります。