こんにちは。にわかに初夏の陽気の東京です。
学芸大学のMIN jewelry & craftsでの個展「Ground」を終えました。ご来場くださいました皆様に御礼申し上げます。また、様々の形でご紹介、ご支援くださいました方々にも感謝いたします。皆様、ありがとうございました。
本来、一年前の2020年の春におこなうはずの展示でした。COVID-19の感染拡大に伴い、春から秋に延期をし、秋から再延期、再再延期、実質的には中止をして今年に持ち越すことになり、2年ぶりのMINでの個展となりました。今回も果たして展示ができるのか、不安を抱きながら準備を進めておりましたが、なんとか展示をすることができました。
堂々と、ぜひご来場くださいとは申し上げられない状況ではありましたが、マスク越しながらもご来場の皆様のお顔を拝見し、少しのコミュニケーションを取ることができたのは、嬉しいことです。
5月以降、幾つかのグループ展、企画の展示に参加予定です。個展も計画しているものはあり、状況によって開催するかしないかの判断をすることになると思います。
東京以外の場所での展示も、一昨年あたりから増えてきたところですが、昨年からのこの状況で満足に動くことができないのが悩ましいところです。出不精の私が、ようやく旅茶杓と共に旅をしながら仕事をできる時が来るのかと想像していましたが、なかなか望み通りには参りませんね。
5月のGW期間に、都内でひとつ参加予定の展示がございます。そちらは近日中にお知らせを致します。そのほか計画中の企画につきましても、お知らせできる時が参りましたら順次。
今回は中国茶の茶杓と茶則を少しだけ展示しました。十数年以上つくりつづけている日本の茶道の道具に加えて、中国の茶道具をつくるようになり、自分の中で相互の仕事によい影響を与えているように思います。
実際の場所で展示をすることは、作品をご覧いただくことと、手にとっていただくこと、二つの大きな目的がありますが、そこでのお客様からの反応、場所との反応を踏まえて私が学ぶ、刺激と反応の実験機会でもあります。
今回は久しぶりにMINでそうした機会を持つことができ、得るものが多くありました。また来年の春か初夏に同じ場所で展示をできるかと思います。私も変わりますし、MINも変わるでしょう。ご来場の皆様も変わり、世の中も変化します。
変化するもの、変化しないものを見つめながら、また新しい形をご覧いただくことができますよう。その時まで、どうぞお健やかに。
ありがとうございました。またお会いしましょう。