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竹工芸と冬の蝋燭

 

 十二月の初日は未明の豪雨と暴風からはじまり、先月の寒さと逆転したような暖かな日和でした。二日は未明に地震があって、また冬の空気が帰ってきました。

 

 師走。竹工芸のさまざまな工程、仕事で用いる蝋燭の火のあたたかい光が、とても好ましく感じられる季節。


煤竹菓子切り「ささのは」と冬の蝋燭

 煤竹の茶杓の櫂先をつくるとき、菓子切り、あるいは箸の微妙なカーブの調整など、要所要所に小さな火をつかいます。そして、籠をつくるときにも。


煤竹菓子切り「ささのは」と冬の蝋燭

 すでに長い時間を囲炉裏の火のうえで過ごした竹です。ものづくりの工程で与える熱は、手早く少なく的確に。