こんにちは。新しい年の1月ということで、たまには自己紹介をしたいと思います。
Self introduction. Toru Hatsuta an artist with bamboo in Tokyo Japan.
竹工芸家の初田徹と申します。
大学在学中の2002年の5月から竹工芸を志し、まもなく20年になります。自分で書いてみて20年という年数にやや驚いていますが、まだまだ入り口です。
日本に自生する各種の竹、笹、また古民家の材として長い年月を経た古材である貴重な煤竹などを主な素材として仕事をしています。
茶籠や茶杓といった茶の湯の道具や、茶則などの中国茶の道具、茶席にかぎらない暮らしのための花籠、竹の花入、酒器を収める酒籠、和菓子や果物などのおやつの時間に用いる菓子切りもつくっています。
考えることから作ることまで、東京都内でひとりでおこなっております。
作品のお届けについて、現在はお世話になっている国内外の器のお店、ギャラリーでの常設の取り扱いのほか、個展・グループ展も年に複数回開催、参加しております。
今年もあたたかい季節になりましたら国内から展示をはじめる予定です。こちらのHP・ブログのほか、インスタグラム等のSNSでお知らせをしております。
「竹がお好きなんですね」と人から言われることがしばしばあります。
自分では好きとかきらいとか、とくに意識することもなく、竹工芸家という仕事柄、つねに頭の片隅に、あるいは心のうちに竹のことがあるという認識ではあったのですが、、、
仕事と仕事以外との区別を曖昧にしたまま過ごしていることもあり、何を考えていても話をしていても、最終的に竹のところへ辿り着く事実を考えてみれば、たしかに人から言われるように私は竹が好きなのだと得心するようになりました。
好きなことを仕事にしたというよりは、仕事として時間を共にするうちに好きが深まったというのか、むしろ「好き」という自分の外側にある概念ですらもはやない、竹と不可分の自分になってしまったような気もしています。
作品や展示、そしてブログやHP、SNSを長くご覧くださっているかた、あるいは今日はじめて見つけてくださったかたもおられると思います。
私自身はご覧のようにいささか地味な仕事を淡々と継続する日々を過ごしていますが、少しずつ色々なところから見つけていただき、雑誌等にて作品をご紹介いただいたり、海外の美術館(NGV)に収蔵していただいたりという機会も褒美のように時々訪れるようになったのは、たいへん有難いことです。またそれを私以上に皆様に喜んでいただけることにも感謝しております。
長年、お支えいただいている皆さまにも、初めてのかたにも、あらためて御礼申し上げます。
「考えることから作ることまで一人でおこなっている」と記しました。たしかに一人で行う仕事ですが、実際には素材や道具など多くの方のお仕事に支えられ、また作品をご覧いただくことについてはギャラリー、お店、美術館やメディアのかたがたのお力をお借りしています。
そして何よりも、ご覧くださる皆さま、お買い求めくださる皆さまのお陰でつづいている仕事です。私一人の力は小さなものですが、様々のかたちでお力をお借りして、20年を迎える今年も進んでまいります。
いつもご覧くださり、ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
※ 掲載作品はすべて売約済みです。また次回の展示で新作をご覧くださいましたら幸いです。
※ These works are sold out.