十代から二十代にかけて、夏の時間の多くを水の中で過ごしていた時期がありました。
スポーツとしての水泳には適性がなく、いま思えば泳ぐこと自体よりも水の中でしか感じることのできないひかり、夏に独特の煌めきをより濃く感じることを自分は欲していたような気がします。
八月はきょうでおしまい。まだ蒸し暑い日がつづくとはいえ、あれほど盛んだった夏の勢いはだんだんと遠のいているようです。
八月のひかり。
夏のひかりへの興味はいまだ絶えず、いつか何かの形で自分の作品に反映させたいと、毎年思いながら、いまだ果たすことができません。