六月、梅雨入り。本日も雨天です。
二ヶ月ぶりの更新となりました。四月、五月と瞬く間に過ぎて、季節はすっかり移り変わっています。緑は日に日に濃くなって、植物の盛んな生命力、水を得て濃くなるその香りに早くも気圧され気味です。
雨の散歩の足元の景色を。
白詰草、紫陽花、蛍袋。
小さな水場の水ぎわにドクダミが生い茂っています。名前も香りも妖しげであるのとは裏腹に白い花が可憐で、濃い緑の葉っぱとの対比が魅力的です。
とはいえ、空き地に雑然と咲いている様にはさほど心惹かれることもなく、水辺に濡れる姿や樹林に入り混じっている姿にこそ惹かれます。生命の住処となる環境、背景は生命そのものと同じく大切であることの現れでしょうか。
東京郊外のありふれた住宅地で、それほど面白いとは言えない背景の中に咲く草花たち。晴れや曇りの日には見出すことのできない景色が、雨のなかににわかに生まれて、萎れかけた花すらも美しく見えます。
この列島には宿命である雨の季節。大きな災害にはならないことを祈りつつ、雨が生む実りを見つけられる心を自分の中に持っておきたいと、今年も思い直しています。