7/1から京都の茶室/茶藝室 池半で個展を行います。
『初田 徹 茶の竹工藝』
【会期】2023.7.1-7.7
【時間】11:00-17:00
【会場】池半 京都府 京都市 下京区 都市町 143-11
会期中は初日の7/1ほか、7/4、7/5、7/6に在廊の予定です。
※ 初日以外は各日3~4時間ずつ在廊の予定で、不在の時間帯があります。
二年前の夏に、萩焼の陶芸家 坂倉正紘さんと二人展を行ったのが、池半での最初の展示でした。今回は個展、私にとって京都では初めての個展となります。
二年前は在廊することができませんでした。今回はなるべく多くの時間を会場で過ごしたいと考えています。暑い暑い夏の京都、鴨川を眺めながらの展示、どのような時間になるでしょうか。
個展では、日本の茶の道具としての茶杓、中国茶器としての中国茶杓(茶通し)、茶則、そして置きと掛けの花入を展示します。
『茶の竹工藝』というタイトルは池半さんに考えて頂きました。
近年の自分の仕事の傾向として、自分の表現を抑えながらの造形的・彫刻的な作品づくりに注力しています。お茶に用いる道具においても、用途から導かれる定形を踏まえつつも、そこから出入りしながら道具の形を借りて竹で何ができるか、という造形的探索の往来がつづいています。
伝統への回帰と自己表現の抑制、これは現在から過去へという遡上の旅路かといえば、必ずしもそうではありません。過去へ、というよりもむしろ過去を現在へ引き寄せること、同時に未来の視点から現在を見つめること、両者が交差する場としての現在という意識があります。
『竹の茶道具』ではなく『茶の竹工藝』と題していただいたことにも、上記のような私の傾向を汲んでいただいているのではないかと、私自身は捉えています。
パンデミック以降、行動範囲がすっかり狭まりました。
池半さんには幾度か東京での展示へお越しいただきましたが、私自身が京都へ赴くのは4年ぶりのこと。私自身、たいへん楽しみな上洛の旅です。
ひとつの場所へ留まりつづけて、面壁のように過ごしたのちに目にする外の景色や訪れる出会いは、数日の小さな旅であっても新たな創作の糧となり、またその旅自体がひとつの創作になるであろうことを、予感します。
今回の展示では紙やデータでのご案内は作成しておりません。ウェブサイトやSNSでの告知のみとなります。
梅雨の真ん中、暑い暑い、暑い京都での展示。
ぜひご来場ください。