こんにちは。十一月とはおもえないほど暖かな日がつづいていたところへ静かな雨、にわかに冷たい空気に覆われています。
過日、東京は蔵前のdeps. shop & galleryへ伺い、煤竹茶杓や煤竹旅茶杓、そして煤竹中国茶杓を納品しました。
真夏の三人展の際には猛暑の中をたくさんのお客様にお越しいただき、つづいてオンラインでもお買い求めくださり、ありがとうございました。その後も同店の常設において少しずつ作品をご覧いただいております。
今回は上記のようにとりどりの茶杓を納品、今後も花器や茶則など、少しずつ常設の品を充実させるべく制作をしております。ゆくゆくは用途のない作品もお披露目できればと。
同店では企画の展示が多いので、常設としてご覧いただける機会は実際には多くありませんが、個展やグループ展以外でも実物をご覧いただく機会を少しでもつくりたいと考えています。
お店のスケジュールについては、deps.さんのインスタグラムをご覧ください。個展等の期間においても、会期の後半には常設の品が併設で展示されることもあるようですので、よいタイミングがございましたら、拙作も店頭でご覧くださいましたら幸いです。
→早速、お店を訪れてくださったお客様にお買い求めいただきましたそうです。どうもありがとうございます。しばらくは数多くのなかからお選びいただけると思います。
現在は戸塚佳奈さんの個展が開催中(11/11まで)。11/17からは野口悦士さんの展示が予定されております。(上の店内写真は昨冬の様子です。模様替えや改装をされて、また様子が変わっています)
これまで同店を訪れたのは真夏と真冬でした。ようやく過ごしやすい秋の晴天の日に訪れて、帰り道には蔵前とその周辺の街や水路を散策しました。東西南北、碁盤の目のように街路の通った街並みそして河川や水路には、南から低い陽光がやわらかく注ぎ、暑からず寒からず、久しぶりにあちこち歩いて全身の血液が循環したようです。
散策の帰り道に見つけた海老屋総本店は、清澄通りと春日通りの交わる角、蔵前から本所方面へ厩橋を渡ってすぐのところにあります。明治初頭に創業されたそうです。
ひさしぶりに佃煮を求め、今朝は白いご飯に、おなじく東京産のもみ海苔とともにいただきました。寒い部屋に立ちのぼる湯気に甘い香りがまじって、簡素ながらも心が満たされる朝食になりました。
納品にかこつけての散歩道で、偶然に出会う楽しみ。ときどきは見知らぬ土地を訪れて、五感を楽しませる時間をつくりたいと、何度目か分かりませんが気持ちを新たに。