こんにちは。2024年最初の展示が上海ではじまります。
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枝結間
Cracks of Time
初田 徹 個展
Toru Hatsuta Exhibition
1.27-2.4
1-7pm
茶之路 Road of Tea Gallery
上海の同ギャラリーでは三度目の個展です。
古材の煤竹を素材とした茶則は私の定番になりつつあります。写真の茶則はヒビの線に漆を拭き込んでやや補強し、細く割いた籐で結び、継いでいます。金継ぎとはまた異なる、私なりの仕方で継ぐ、この方法も自分の定番になってきました。
写真には写っていませんが、竹の内側、茶葉の器となる部分も、磨いたり、漆で仕上げたりと竹の固有の表情を引き出すよう工夫しています。
中国茶杓については煤竹を削ったものに加えて、細身の笹の古材を素材にしたものを展示します。
竹の細い枝を用いた茶通はよく見られますが、いまのところ私は作っていません。私は竹の細枝ではなく、もともと細い山地の笹類を素材にしました。今回はおよそ百年近く前に伐られた笹を用いています。2020年の上海での個展の際にも作りましたが、それをもとに新しいものを色々と。
拭き漆で仕上げており、さらに金箔装飾を施したものもあります。茶器を並べる敷板、あるいは盛器のような作品も制作しました。少しずつ進化しています。
ぜひご覧ください。